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日本は米韓「核」協議体にどう向き合うか?

ここのところ韓国をめぐる動きが急展開している。

米韓首脳会談については先日のブログでも記した。

re-public.hatenablog.com

昨日からのニュースでは、日韓の間での首脳会談の実現に向けた調整や、財務相会合が行われたなどの動きが出ている。

www3.nhk.or.jp

www3.nhk.or.jp

韓国のユン大統領が岸田首相と日本で会った際、銀座をハシゴしたことも話題になったが、徴用工の問題をはじめ日韓関係を前身させたいという思いが強く感じられる。

考えてみれば、中国、北朝鮮、ロシアのような脅威に囲まれる東アジアにあって、自由や民主主義といった基本的な価値観を共有できる韓国とは、そもそも仲違いしている場合ではないのだ。

私が注目するのは・・・

先日の米韓首脳会談でも取り沙汰された「核」をめぐる米韓の枠組み(協議体)が、日本にどのような影響を与えるかだ。今後、枠組みを通じて、韓国は北朝鮮情勢をめぐってアメリカの核使用に意見を反映させられるようになる。既存の「核の傘」よりも一歩踏み込んだ形だ。

当然、日本としては、被爆国としての感情を抜きにすれば同様の枠組みを手に入れられれば安全保障上、安心感は増すだろう。と思っていると・・・

www3.nhk.or.jp

広島のG7サミットで日米韓3カ国の首脳会談が行われるとのことだ。当然、この核の話にも触れられる可能性は高い。

一方、朝日新聞は、米韓による核をめぐる協議に猛反発している。

北朝鮮に対して米韓が足並みをそろえるのは歓迎すべき動きだ。一定の抑止力も必要だろう。だが核をもって核を制する発想で北朝鮮を抑え込めるとの考えは危うい。会談に反発した北朝鮮が、それを口実に軍事行動に出る可能性がある。挑発の応酬で出口のない泥沼にも陥りかねない。/米中対立が高まる折、地域に新たな軍事緊張をもたらしかねない米戦略原潜の派遣が適切な対応か、再考も必要だ。求められるのは朝鮮半島安定に中国を巻き込んでいく知恵だろう。

digital.asahi.com

このような見方も、納得できる。

もう1つ、このような動きも気になった。

www.nikkei.com

NATOが日本に拠点を設置するとのこと。サイバー防衛などの分野で協力を深める、とのことだが・・・誰だって思ってしまう。「ついに日本もNATO加盟か?」・・・。

米韓と似たような核使用をめぐる協議体は、NATOアメリカの間にもともとあるものだ。

事態が複雑にスピーディーに動いていく。しっかりとついていきたい。