自民党安倍派の「G7」の行方は・・・?
本日(17日)の各紙が一斉に触れていたのは、自民党安倍派のパーティー。まもなく安倍元首相の非業の死から1年が経つが、派閥の領袖は未だ決まっていない。こちらの記事によると、森元首相の存在感が増しているとのことである。
リーダー不在が長引けば、自民最大派閥は「森氏1強」の色合いがさらに強まりそうだ。
安倍派を現在率いるのは2人。2人の会長代理、塩谷と下村だ。
一方、森元首相が推すのは「5人衆」。萩生田政調会長、世耕参院幹事長、西村経産大臣、松野官房長官、高木国対委員長の5人だ。
この2人と5人を合わせた7人、言ってみれば、安倍派の「G7」の中から、次の会長が生まれてくることは間違いない。
しかし、現在、安倍派をめぐっては、「100人」を超え、危険水域にあるという指摘もある。
記事中、このようにある。
それでも新会長を選べない一因に100人という規模がある。「数は力」の原理が通底する永田町で規模は武器にもなるが、重荷にもなる。かつて「鉄の結束」を誇った旧田中派や旧竹下派も100人を超えて分裂したジンクスがある。
「100人を超えないように」。安倍氏が生前繰り返したのは所属議員が100人を上回らないようにする点だった。
派閥も100人を超えるとまとめるのが大変らしい。つまり、1人の会長を選ぶことができず、下手をすると分裂しかねない。だからこそ、OBである森氏に頼る形で、現状維持が続いているという見方だ。
安倍派「G7」内の人間関係は私もよくわからないが、日本を率いる自民党という集団の最大派閥の意向が、80歳を過ぎた老人に左右されているというのは、いかにも昭和的で、時代に即していないようには感じる。
日経のThink!に綴られた中央大学・中北教授のコメント。
ただ、現在、安倍派が割れるかというと、それだけのエネルギーを持つリーダーが見当たりません。しばらくは安倍派という枠内で跡目争いが続きそうで、そうなると当面、森氏がオーナー的な役割を果たすということになりそうです。これは岸田総理が長期政権を構築する上で大きな好材料です。
この局面で、非主流派の菅前首相は何を考えているのだろうか。やはり、自民党から目を離すことはできない。