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GW、揺れるディズニー その理由は・・?

今週のお題「何して遊ぶ?」

GWの遊び、行楽地の代表といえばディズニーランドだろう。

いま、ディズニーの本家、アメリカのウォルト・ディズニー社が揺れている。背景の1つにあるとされるのは、来年のアメリカ大統領選だ。

www.nikkei.com

記事を要約すると、ディズニーワールドのあるフロリダ州のデサンティス知事と、ディズニー社が互いに非難の応酬をする事態となっている。

発端となったのは、デサンティス知事が昨年、制定した「Don't say Gay(ゲイと言うな)法」。性的少数者について学校で教えることを制限するものだ。

 

(写真は日経新聞の上記記事より)

このデサンティス氏は、自民党もびっくりするほどの保守主義者。これ以外にも、リベラルな主張を掲げる人々を「WOKE」(意識高い系)などと呼んで嘲笑するなど、いまの日本の空気感とも通ずるような言動をおこなっている。そして、共和党の候補者として、まもなく来年の大統領選に立候補すると見られているのだ。

デサンティス氏のこうした言動に、抗議しているのがウォルト・ディズニー社のCEOである。記事によると、当初は喧騒から距離を置いていたが、

従業員から反対を表明するよう強い圧力を受け、ディズニーは昨年3月に「法律を無効にするのが目標」との声明を発表した。

とのこと。

この後、フロリダ州で、ディズニー社をめぐる優遇措置の廃止などをめぐって、ディズニー社がデサンティス氏を提訴する事態に発展したのだ。

デサンティスはなぜディズニー潰しに?

ここからは私の個人的な見立てだが、デサンティス氏が保守的な姿勢を強硬に打ち出す理由は何か。それは、トランプと比べて劣勢に立たされていることがあると思う。

去年のアメリ中間選挙の際などは、デサンティス氏の方が共和党候補として高い支持を受けているくらいだった。それが、今トランプに逆転される形となった。背景にあるのは、トランプへの裁判が始まったことで、トラ支持者が結束したことがあると指摘される。

再び支持率を逆転させようと、保守的な姿勢を強めるデサンティス氏。しかし、強硬に出れば出るほど、無党派層を遠ざけかねないとも記事中で指摘されている。

このように、”揺れるディズニー”は、来年のアメリカ大統領選に向けた文脈においても理解することができると考える。裁判の行方は、近年のアメリカで見られる「文化戦争」とも関わってくる。

無論、アメリカの次期大統領が誰になるかは、ウクライナ、中国をはじめ、世界中に大きな影響を与える。

1つの記事からこのように考えを整理してみる。こんなに面白い遊びは、他にあるだろうか。

(多分、たくさんある。それこそ、ディズニーランドに遊びに行くとか・・・)。