REパブリック!! 〜政治・経済ニュースのブログ〜

個人的「公共」再構築のための自習スペース

リスキリングは何のために?

僕も頑張れば、いつかデータサイエンティストやDXをスラスラと進められる「高度人材」「デジタル人材」になれるのだろうか?

www.nikkei.com

優秀な人材を獲得するための特別枠を設けるとのニュース。例えば記事中には以下のように書かれている。

既に一部で採用を始めており、これまで海外での事業開発やM&A(合併・買収)関連などの専門人材を年収2000万円級などで10人程度採用した。今後はさらに本格的な採用に踏み込み、データサイエンティストなど高度IT人材の獲得も目指す。若手に年収2000万円以上を提示することもありうるという。

背景にあるのは、

  • 若手の離職率の高まりや働き方への意識の変化(無意味な下積みを嫌う傾向)
  • 時代の変化の中で、人的資本経営を求められるようになった企業の変化

といった、働き手・企業の双方の変化があるだろう。

「労働移動」や「リスキリング」などの言葉が盛んに飛び交う2023年。不安に駆られる40代としては、下記のような記事に”光”をみる思いもする。

www.nikkei.com

記事中、立教大学の首藤若菜教授はこのように語る。

政府はリスキリングや構造的賃上げを政策に掲げているが、丁寧な議論をしていく必要がある。若い世代では大胆な職業転換も可能だが、40代や50代になると長年勤め上げてきた経験や仕事への誇りもある。この世代を対象に、全く違う領域への職業転換だけを促すのは非効率だ。

日本型雇用は社内流動性を活用してリスキリングを促す方が実態に合っていると思う。

実態は低賃金職から高賃金職に転換する労働移動ばかりではない。

つまり、猫も杓子も「リスキリング」をして、「高度人材」になって、IT企業に転職して「賃上げ」を目指す・・ということでなくても良い。

むしろ日本型の企業においては、社内の縦割りを排するなどして流動性を高めた方が生産性が向上する(その余地がまだまだ大きいということか?)。

社内で生き抜くためにリスキリングを促した方がよいという考えだ。

私は、典型的な日本型雇用の組織に勤める40代だが、あまりに現代社会のことを知らなさすぎると思い、自習をすべくこのブログを始めた。

この行為は、社内や社外を問わず、人生をより良く生きるためのリスキリング、つまりグッド・リビングに繋がるのかどうか。しばらく続けていきたい。